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aircheck

好きな曲 / 気になった曲 / 観たライブ などについて書いています

パスピエ / &DNA

&DNA(通常盤)

昨年末は5th Aniversary Tour @ 中野サンプラザJ-WAVE "THE KINGS PLACE" LIVE Vol.12 @ 新木場スタジオコースト、と立て続けにパスピエのライブを観ました。

ライブハウスにはライブハウスの、ホールにはホールの良さがあります。パスピエはどちらも似合うバンドだなと思いました。

 

この2つのライブ、特にホールでのライブを観て強く感じたことは、パスピエというバンドは邦ロックの括りに入れられていたりするのだけれど、元はクラシックを学んできた人が作ったポップ・バンドなのだなーということです。

パスピエは同じ曲でもライブごとにアレンジを変えてきてくれるのが嬉しいです。私は楽器や演奏技術に関して詳しいことはわかりませんが、このような短いスパンでもアレンジを変えて来て難なくこなせるというのは、それだけ技術面においてストイックな人たちなのだろうと想像できます。

また、自由にアレンジを変えることで、音源とは別の、生演奏ならではの楽しさを提示しようとしてくれているのだと思います。ライブ=音源の再現ではなく、演奏者の演奏を楽しむ場、という、音楽の原点を再認識させられた気がしました。

 

彼らがそういうことをやってくれるのは、リーダーである成田さんのルーツがクラシック音楽だからなのかな、と思いました。

現代のポップ・ミュージックには作り手が作成した音源という"正解"が存在するわけだけれど、クラシックには作曲者が作った音源はなく、残っているのは楽譜のみ。クラシックのCDは演奏者や指揮者がその楽譜をその人なりに解釈したものであって、同じ曲でも解釈によって表現が変わってくる。どの解釈・演奏が正解と言えるのかはわからない。

パスピエの曲も、時と場合によって解釈が変わってくる。CDに収められているアレンジは絶対的な正解ではなく、あくまでCDに収める用に解釈した結果であって、同じ曲でもライブに持ってくる場合はライブ用の解釈をする。そのライブ用の解釈も、ライブハウスなのかフェスなのかホールなのかで変わってくる。成田さんは、そういうことをごく自然にやっているのではないか、という気がしました。

 

youtu.be

中野サンプラザで初お披露目されたこの曲が気に入っています。

ホールでのライブにとても良く似合う曲だなと思いました。ここ最近のパスピエの曲は和風な世界観を強く押し出したものが多かったので、こうした路線が新鮮に聴こえます。

また、大胡田さんのボーカルといえばアニメチックで可愛らしい感じが特徴ですが、この曲ではこれまでよりも少々大人っぽくなった印象を受けました。この曲は彼女の独特なキャラクターが無くとも成立するような、良い意味での余白の多さを感じます。

この曲をはじめ、「&DNA」の曲たちが、ライブではどのような形になるのかが今から楽しみです。

 

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Suchmos / THE KIDS

THE KIDS(通常盤)

Suchmosのアルバム「THE KIDS」を聴きました。

 

以前からSuchmosには世間で言われている"オシャレ"なイメージの一方で、それと相反する反骨精神や泥臭さを感じていたのですが、このアルバムを聴いてやはりそうだ、彼らはただのオシャレバンドではない、と確信しました。

 

youtu.be

それを一際強く感じさせてくれるのがシングル曲でもあった「MINT」という曲で、これはオシャレと見せかけて、実の正体はストレートでアツいメッセージソングだなと思うのです。「錆びた弦で良い/破けたジーンズで良い」という歌詞は装飾性への反抗、自然体であることへの賛美であるし(このあたりの哲学は「STAY TUNE」の「ブランド着てるやつ もう Good night」というフレーズからも感じ取れる)、この曲の歌い手は聴き手を「しけた顔は やめとけ」と励まし、「兄弟、徘徊しないかい?」と語りかけ、「何も無くても 笑えていればいい」と肯定します。

メッセージソングと言ってしまうのは、いわゆる"音楽好き"の方々には抵抗があり、嫌な顔をされてしまうかも知れませんが、私はこのような、サブカルチャー畑に似つかわしくないアツい部分こそが彼らの魅力であると思うし、そこに今後の可能性を感じます。

 

Suchmosはメンバーのインタビューを読んだ印象だと、一部の音楽マニアに愛好されるだけではなく、有名になって商業的にも成功したいという野心を抱いたバンドのように見えます。

音楽に限らず、メジャーフィールドに受け入れられるものには、そのジャンルのマニアでない人たちが入る隙間が必要です。Suchmosの場合は、こうしたストレートでアツい部分が、その隙間になるのではないか、と思っています。

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アイドル楽曲大賞2016に投票したかった

アイドル楽曲大賞、今年こそは投票に参加したい!・・・と思っていたのにすっかり忘れてしまいました。

投票には参加できませんでしたが、せっかくなので、自分の一年の振り返りという意味も込めて、今年のメジャーアイドル楽曲マイベスト5を書き残しておこうと思います。

ちなみに点数配分は考えるのが難しいのでデフォルト(1位:3pts. / 2位:2.5pts. / 3位:2pts. / 4位:1.5pts. / 5位:1pt.)のつもりでお願いします。

 

 

1位 夢みるアドレセンス / ファンタスティックパレード

1位はなんと言ってもこれ!この曲に投票したいがために私は今年こそアイドル楽曲大賞に参加しようと思っていたのです。

自分が楽曲提供者のファンなのでどうしても贔屓目に見てしまうところがあるとは思うのですが、楽曲そのものだけでなく、現場における盛り上がり、楽曲提供者と提供先アイドルとの相性の良さ、などなどあらゆる観点から見て良かったと思える曲です。

フェス乱立時代の邦ロック界において独自のムーブメントを築いてきた4つ打ちダンスロックがアイドル界にそのまま持ち込まれてしまった、という意味でも面白い曲であると思います。

KEYTALK楽曲のお祭り感が、夢アドちゃんの持つ天性のリア充感に見事にハマッています。今後、間違いなく彼女たちの代表曲になってくれると思う曲です。

 

2位 京佳(夢みるアドレセンス) / シャークガール'99

舞いジェネ! (京佳)(初回生産限定盤F)

舞いジェネ! (京佳)(初回生産限定盤F)

 

続けて2位も夢アド。

当時夢アドメンバーのことを詳しく知らなかった私でも、この曲できょうたん=やんちゃで小悪魔な妹キャラ、というイメージがすぐに掴めました。

「サメ」という一見イロモノな題材を、「女の子ってかわいい顔して本当は怖いんだよ」というアイドルソングの一種の王道に落とし込んだところに面白さを感じます。

もしかすると1位の曲より聴いているかもしれませんが、ソロの曲よりかは全員で歌っている曲を上の順位にしたいというのと、何より楽曲提供者に対する贔屓の差があったので、この順位にします。

 

3位 私立恵比寿中学 / MISSION SURVIVOR

穴空(初回生産限定盤A)(Blu-ray Disc付)

穴空(初回生産限定盤A)(Blu-ray Disc付)

 

1位と同じく首藤義勝提供、それゆえにどうしても贔屓してしまう曲です。

「FAMIEN'16 e.p.」収録のライブ音源も聴きましたが、これだけライブでブチ上がる曲となったのは、提供者が大量のライブやフェスの現場をこなす現役バリバリのバンドのフロントマンだからこそなのだろうな、と思いました。

コミカルな歌詞に合わせて、メンバーそれぞれの声質の個性を感じられる歌割りがアニメチックで聴いていて面白いです。

 

4位 欅坂46 / サイレントマジョリティ 

表面的にはかっこいいメッセージソング・・・なんですが、それをアイドルに歌わせるところに秋元康イズムを感じる。

楽曲自体のクオリティーやインパクトだけでなく、アイドルソング(ポピュラー楽曲)には時代や流行を映す鏡としての役割もある、ということを加味するのであれば、2016年はダントツでこの曲が1位だと思っています。でも、欅さんをはじめ秋元グループに関しては私が推さなくても充分上位に行く余裕があるだろうな、と思うのでこの順位にします。

 

5位 ばってん少女隊 / よかよかダン

よかよかダンス(見んしゃい盤)

よかよかダンス(見んしゃい盤)

 

おいおいKEYTALKファンいいかげんにしろよ・・・と怒られそうですが、やはりバンドのファンとしてはこの曲も入れたい。モノノフ小野武正がももクロの妹分に楽曲提供、というだけでも嬉しい曲でした。

あまり深いこと考えず、明るく真っ直ぐ元気いっぱい、という健全なアイドル性をありのままに楽しめる曲です。

 

 

まとめ

もっと聴くアイドルの幅を広げよう、と思っていたのですが、結局のところ推しアイドルならぬ推しバンドマンを贔屓する結果となりました。好きなバンドマンの曲をかわいい女の子が歌って踊るさまは最高です。抗えません。

ちなみに上記のアイドル以外にも、アルバムとしてはPerfume「COSMIC EXPLORER」とBABYMETAL「METAL RESISTANCE」を良く聴きましたが、この2組に関してはこうした企画で取り扱う域からはもう出てしまったように思う(かと言って彼女たちがアイドルではなくアーティストである、とは考えたくないですが)ので除外しました。

来年こそは投票に参加したいです。