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aircheck

好きな曲 / 気になった曲 / 観たライブ などについて書いています

初めてアイドルを目の前で見ました

アイドル ライブ

先日、私立恵比寿中学のライブに行ってきました。

 

私は基本的にライブ終了後は即帰るのですが、この日は時間に余裕があったので、特に目的があったわけではありませんが会場内をうろついていました。

と、何やら人だかりができています。

熊本地震の募金箱が設置されている場所で、見覚えのあるピンク色のスカートが目に入りました。エビ中出席番号7番・星名美怜さんが立っていたのです。

 

※「炒めて良し!」が星名美怜さんです。

 

最近のエビ中ライブでは熊本地震の募金箱が設置されているのですが、この日はどうやら募金した人がみれいちゃんと一言交わせる流れになっており、先ほどの人だかりは、それに並ぶ列なのでした。

大量のヲタクがひしめく、ライブ後の熱気とも汗臭さとも取れるむさ苦しい空気(失礼)の会場で、そのピンク色のスカートの周囲は華やかで明るい雰囲気に包まれているように見えました。遠くから見ても、みれいちゃんの髪の毛のツヤツヤした感じがわかって、ああアイドルだな、と思いました。

 

少し迷いました。

私はアイドルは好きですが、接触イベントのような類のものにはこれまで一度も参加したことがありません。嵌ってしまうのが怖いから、そもそも握手や写真にそこまで興味がない、むしろ苦手だから、というのもありますが、一番の理由は、「私のような人間が憧れの世界の人に容易く触れてはならない」というような意識が根底にあるためです。これはアイドルに限らず、バンドなど他のジャンルでもそうです。ちなみに私がこれまでにそういった接触(?)を経験したのは、People In The Boxのライブでボーカルの波多野さんが終演後の物販に登場した際にサインをいただき、そのついでに少しだけお話しした、その一回きりです*1

しかし、その一方で、「触れてはならないけれど、アイドルの女の子を目の前で見たい!」という気持ちが自分のなかに確かにあることも、否定できませんでした。

それが今回のような形であれば、アイドルには触れずに目の前で見ることができます。しかも、目的はあくまで「接触」ではなく「募金」です。募金という善行が、「アイドルを目の前で見たい」という大人が口に出すのは少々憚られるような、やましい欲求をオブラートに包み、きれいなものに変えてくれるような気がしました。(このような気持ちで募金することは、極めて不誠実で、不謹慎なことであるかも知れません。しかし、私がそうした経緯で募金したということは紛れもない事実であるので、正直に書き記しておきます)

私は列に並びました。

 

列は階段を一階降りた廊下まで連なっていました。近くにいたファミリーが「これがみれいちゃんパワーや!」と言っているのが聞こえました。

しかしその長い列も思っていたより進みが早く、あっという間に元いた階へと戻りました。募金箱の置かれた机がすぐそこに見えます。順番が近づくにつれ、楽しみな気持ちもありましたが、もうこれ以上どきどきしたくない、早く終わりにしてしまいたい、という気持ちもありました。

順番を待ちながら、募金箱に入れるお金を用意しました。またしても自分の不誠実さを露呈する話となりますが、私は普段、街頭募金では小銭を入れてしまいます。お札を入れることはまずありません。しかし、周りのファミリーたちを見てみると、お札を用意している方が結構いました。特に社会人以上の年齢と見られる方は、殆どの方がお札を用意しています。ここに来て私はようやく自分のセコさが恥ずかしくなりました。ましてや好きなアイドルの目の前で、セコい部分を見せたくありません。周りのファミリーにならい、私もお札を用意しました。アイドルには、私のような器の小さい人間の心をほぐす力があるのです。

何を喋ろう、ということも考えました。「話しかけるのはルール違反だろ」と言っている声も聞こえたので(確かにこれは接触イベントではないのでそれも一理あると思います)、シンプルに「ライブありがとうございました」とでも言えばいいのかな、と思いました。

 

そう考えているうちに、ついに私の順番が来ました。いざ自分の番を迎えてみると、流れ作業のような感じで、思っていたよりもあっさりとしたものでした。

みれいちゃんは前の人にしたのと同じように、私の顔を見て、笑顔で「ありがとうございます」と言ってくれました。歌うときと同じ、あのキャピキャピした声で。キャピキャピ歌うエビ中星名美怜・・・

用意していたお金を募金箱に入れて、私も「あ、ありがとうございました」と言いました。「ライブありがとうございました」なんて完全な文章は、やはり場慣れしていない人間には、咄嗟に出てこないものです。それでもこの「ありがとうございました」に、今日のライブ楽しかったよ、とか、こんな地方都市にまで来てくれてありがとう、とか、いろいろな意味を全部まとめたつもりではありますが、伝わっただろうか。でも、伝わらなくてもいいや、面と向かって言葉を交わせただけでも充分だ、と思いました。

不思議と緊張はしませんでした。というか、みれいちゃんの笑顔を見ていたら、こちらもつられて笑顔になってしまいました。いつも考えている「私のような人間が・・・」という気持ちは、このときばかりはありませんでした。

私は、アイドルやミュージシャンを生で見たときは「かわいい」とか「かっこいい」とかよりも先ず「ホンモノだ!」という気持ちが来ます。自分が地方に生まれ育った人間で、普段芸能人を目にする機会など全く無いためかも知れませんが、それは初めてライブというものに行ったときからそうで、ライブに通うことに慣れてきた今も同じです。

しかし、アイドルを目の前で見たこの瞬間は、いつもよりも「ホンモノだ!」の度合いが強く思えました。

それは彼女が笑顔だったからかも知れません。インターネット上で見ることのできる、自撮りをはじめとするアイドルの画像は、だいたい目を見開いた"キメ顔"をしていることが多いですよね。それが、このとき私の目の前にいたみれいちゃんの両目は、きれいな弧を描いて笑っていたのです。その二つの弧を見たとき、ああホンモノだ、ホンモノが目の前にいる、と思いました。何を当たり前のことを言っているんだ、という話になりますが、アイドルって本当にこの世に生きている人間なんだな、と思えたのです。

みれいちゃんはライブ後にも関わらず疲れた表情など全くなく、キラキラしたオーラを全身に纏っていて、本当にかわいかったです。「360度どこから見てもアイドル」というキャッチフレーズも納得です。よく「最近のアイドルはそこらへんにいそうな子ばかり」という意見を目にしますが、違います。何というか、"完成形"としてそこに存在しているんです。

「ありがとうございました」の一瞬で、私は目の前にいるこの星名美怜というアイドルのことを、できるだけ目に焼き付けたい、記憶したい、と思いました。ああーかわいい、顔小さい、髪ツヤツヤ、肌ツルツル、睫毛長い、かわいい、かわいい・・・

 

そう思いながら彼女の顔をまじまじと見つめていたら、不意に後ろから、私の両肩がスーッと押され、列から出されてしまいました。一瞬何が起きたかわかりませんでしたが、すぐに理解できました。いわゆる「剥がし」というものでした。人生初の剥がしでした。

束の間ではありますが、「アイドルの女の子を目の前で見たい」という願いを叶えることができて良かったです。そして、以前からかわいいと思っていたみれいちゃんのことが、ますます気になるようになりました。

  

 

ちなみにこの日集まった募金の金額がこちらだそうです。

エビ中運営は毎回払込票の画像とともに集まった募金の金額を明示してくれるので、誠実で丁寧な印象を受けますし、信頼できると思わせてくれます。他の運営も見習ってほしいです。

私が募金箱に入れた金額は微々たるもので、それも褒められる動機によるものではないですが、彼女たちのライブで募金して良かったと思いました。

  

星名美怜1st写真集「MIREITOPIA」

星名美怜1st写真集「MIREITOPIA」

 

 

*1:通称「波多野チャンス」。People In The Box / 翻訳機,聖者たち - aircheck